ヒノキ工芸 [木工] × ピーター・マリゴールド
ヒノキ工芸 [木工] × ピーター・マリゴールド
ヒノキ工芸 [木工] × ピーター・マリゴールド

JC02 ヒノキ工芸 [木工] × ピーター・マリゴールド

R&D 田渕智也

“DODAI”

木工の原点に立ち返り、木の本質を探り出す

ヨーロッパの一流木工職人からも、「木工の知識と技術に対しては世界最高峰」と尊敬を集める戸沢忠蔵。ヒノキ工芸を主催する戸沢は、図面には描かれていないデザイナーや建築家の意図や思いまでをも読み解き、多彩な技術でかたちにしてしまうバイタリティと創造的知性を持っており、国内外の多くのデザイナーから厚い信頼が寄せられている。
一方、ピーター・マリゴールドは、純粋な探究心と独創的なデザインの発想を持ち合わせた新進気鋭のデザイナーで、木に対する興味と愛情は特に深い。
自身と出会う前から、打合せのために予め準備を進めていた戸沢の姿勢に感銘を受け、マリゴールドも、ヒノキ工芸に訪れるやいなや、瞬発的に次々とその場でアイデアを創出していった。
戸沢は、マリゴールドの思考が、原始的で素朴な趣を持つデザインや技術を意識していることに着目。先人が創造性をもって技術を豊かにしながら木工業の未来を切り開いてきたことに思いを馳せ、「丸太を割る」という古来の木工技術を現代のデザインに応用するという発想に至った。
丸太にクサビを打ち、それを木槌で叩きながら、人の力で木を割いていくという明快かつダイナミックな表現へとたどり着いたのは、常に木のことを考え、木に触り、特性を見極めてきた二人が、互いの創造性に触発されながら、コミュニケーションを取っていったことで必然的に生まれたものだと言えるだろう。
ミラノやパリの展覧会では、このヒバ材の持ち味をストレートに活かすベンチ「DODAI」について、モダンなデザインコンセプトと原始的ともいえる匠の技が新たな視点で融合したことに高い評価が集まった。

DODAI ドダイ
Lサイズ W2200×D380×H420mm
Mサイズ W1800×D380×H420mm
Sサイズ W1400×D380×H420mm

埼玉県さいたま市に工場をかまえる。

プロセス1

槍鉋の使い方にトライ。

プロセス2

プレゼンテーション中。

プロセス3

ヒバの木に楔を打つ。

プロセス4

切るのではなく「割る」。

プロセス5

割ることで現れる美しい木目。

プロセス6

磨く音だけが響く。

プロセス7

ヒノキ工芸Hinoki Kogei

埼玉県さいたま市に所在。1977年に戸沢忠蔵によって創立。公的機関、高級ホテルや旅館の特注家具、電車の内装まで幅広く手掛ける。その領域の広さは技術力の証しとなり、国内外の建築家、デザイナーから絶大な信頼を得ている。また木の丸太から突板まで、多種類の貴重な素材を常時保管し、顧客の高度なオーダーに幅広く応えている。

ピーター・マリゴールドPeter Marigold

1974年 イギリス生まれ。セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート&デザインで彫刻を、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで家具デザインを学ぶ。様々な観点から素材に迫り、素材そのままの存在感を活かしつつ、さらにその特性を引き出し、彫刻的な趣を持つ家具や調度品へと結実させることを得意とする。

R&D 田渕智也Tomoya Tabuchi

1974 年、栃木県生まれ。桑沢デザイン研究所を卒業後、家具メーカー入社。
インハウス・デザイナーとして、企画、デザイン、商品開発を担当する。
2010年、office for creationを設立。フリーランスで活動を開始。
家具などのプロダクトデザインを中心に、グラフィックデザインやアート・ディレクションも手掛けている。

ヒノキ工芸
ヒノキ工芸
ピーター・マリゴールド
ピーター・マリゴールド
R&D 田渕智也
R&D 田渕智也